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介護認定調査で家族が準備するメモ。立ち会えない娘が書いた12項目

著者が、両親と連絡を取りながら、介護認定調査用のメモを作成しているイラスト

「認定調査には、家族が立ち会いましょう」

どのサイトにもそう書いてあります。

「仕事を休んででも」と書かれているものもありました。

でも私は、母の認定調査に立ち会いませんでした。

代わりに、認定調査員に伝えたいことをまとめた「申し伝えメモ」を作りました。

今回は、そのメモに何を書いたかという話です。

目次

認定調査に立ち会わないと決めた理由

先日、認定調査員の方から、日程を知らせる連絡が私のところに来ました。

「なんで私のところに?」と思い、聞いてみると、

「連絡先が娘さんになってます」とのこと。

私が立ち会うはずだと考えたケアマネさんが、連絡先を私にしていたみたいです。

でも、今回私は立ち会いません。

家族の立ち会いが基本だとは分かっているけど、遠距離に住む私は、急に2週間後に決まったと言われても簡単じゃない。

  • 決まった仕事を何日も休めない
  • 休めたとしても、その間の収入が無くなるのは厳しい
  • 先月帰ったばかりで、体力も交通費もきつい

そして何より、しばらく母に会いたくなかったんです。

3日間、全力で母の困りごとを片付けたんですよ。

それなのに、私がちょっと意見したら怒ってしまって、電話にも出ない母と少し距離を置きたかった。

親の介護で感謝されないのがつらい。「ありがとう」が支援を円滑にする理由

でも、区分変更をお願いした手前、放っておくわけにはいきません。

何も準備しないで、母と父が認定調査員に「別に困っていません」なんて強がりを言ってしまい、「現状維持」になったら元も子もありません。

両親が介護認定調査員に対して、何も困っていないと強がりを言っているイラスト

認定調査は、本人と家族への聞き取りが、結果を大きく左右する場合があります。

厚生労働省「サービス利用までの流れ」

悪いところより、必要な支援を伝える

そこで、知り合いのケアマネ二人に、どんな準備をしておいたらいいか相談してみました。

ケアマネは認定調査に立ち会う経験が豊富だからです。

すると、こんなアドバイスをいただきました。

  • どこが悪いかということよりも、何が出来なくて困っているかを具体的に伝える
  • 必要な支援の回数や時間を伝えるとよい

「腰が痛い」「膝が痛い」「目が見えない」という症状、疾患を訴えるよりも、

それが原因で、どんなことが出来なくて、どんな支援が、どのくらいの時間必要かを伝えることが大切だと。

ちょっと目からウロコでした。

その観点から、認定調査を受けるときのコツを調べてみました。

厚生労働省「要介護認定はどのように行われるか」

「申し伝えメモ」に書いた12の項目

現役ケアマネのアドバイスと自分で学んだことをもとに、母が具体的にどんな困りごとがあって、どんな支援が必要かをまとめた「申し伝えメモ」を作ることにしました。

AIに相談するときは、個人情報、プライバシーの観点から、渡す情報を慎重に選んでください。
氏名、住所、生年月日、電話番号。これらの個人情報はメモには必要ありません。
病名や障害の内容は、「どこまでならAIに渡していいか」をよく検討してから渡してください。

私は、名前を「母」とだけ書き、住所、電話番号、生年月日といった個人情報はもちろん一切入れていません。こうした情報はどんな目的でもAIに入力してはいけないと思っています。

病名が必要かは、「この病名を入れなければ正しい結果が出ないか?」と考えてみると、入力の判断になると思います。

例えば、母の目の病名を入れなくても、「視覚障害でわずかな光しか感じられない」と情報を与えれば判断はできました。

「必要な支援の回数や時間」は、本人や実際に介護している人にしか分からないことなので、ここでは入力しません。

参考に、私が書いたプロンプトをお見せします。

難しく考えすぎず、「何ができなくて困っているか」に注目して書きました。

母が介護認定調査を受けます。現在要支援1ですが、体調の悪化があり、区分変更申請をします。介護認定調査では、単に体の不調を訴えるのではなく、
・日常生活でいかに介護や見守りが必要かを問われる。
・介護の「頻度」と「要する時間」を具体的に伝えることが大切。
と聞きました。
そこで、その観点から、母が認定調査員に具体的に伝えられるようなリストを作ってください。
母は、視覚障害でわずかな光しか感じられない。腰椎圧迫骨折、膝痛で長く歩けない。〇〇病による息切れあり。〇〇による気分の落ち込みあり。
実際に困っていることは、室内は伝え歩きでも危険、爪切り、着替え、入浴が一人ではできない。買い物などの外出ができない、ベッドや椅子への移動時に滑り落ちることがある。食事や服薬は、目の前に全て準備して、置き場所を伝えることが必要。通院も準備から、移動、受診、支払いなど全てに介助が必要。
他に必要な情報があれば私に聞いてください。

そして出来上がったのは、こんな項目立てのメモでした。

  • 基本情報
  • ①移動・歩行(室内)
  • ➁起床・立ち上がり・着席
  • ➂着替え
  • ④食事
  • ⑤服薬管理
  • ⑥入浴
  • ⑦爪切り
  • ⑧買い物・外出
  • ⑨通院
  • ⑩精神面
  • まとめ・強調したいこと

これらの項目を、認定調査の判定基準に則って、具体的にまとめてくれたんです。

メモの一部をお見せしますね。

申し伝えメモの記入例(着替えの項目)
申し伝えメモの記入例(服薬管理の項目)
申し伝えメモの記入例(爪切りの項目)

AIが作ったメモは、少し直したいところもありました。

母や父から聞いた話を元に、事実とちがうところは訂正し、足りないところを書き足しました。

出てきたメモは、実際と異なる箇所がないか必ずチェックして、あれば訂正してください。

そして、「必要な支援の回数や時間」は、実際の数字を正しく記入してください。

メモは、AIがなくても作れます。

紙に、一日の流れを朝から順に書いてみてください。起きる、着替える、薬を飲む、食事、トイレ、入浴、寝る。他にもあれば足してください。

その一つずつに、「誰が」「何を」「どのくらいの時間」手伝っているかを書き足す。

それだけで、調査員に渡せるメモになります。

AIに作ってもらった場合も、この順でチェックすると、抜けているところが見つかります。

著者が、母の一日の行動と想像して、必要な介護をメモしているイラスト

メモの内容を電話で母に伝えた

本当はこのメモを実家に送ることができたら良かったのですが、速達でも間に合いませんでした。

そこで、このメモを元に、母に電話でアドバイスすることにしました。

これが、帰省後はじめての会話。父に電話して「大事な話があるから」と呼び出してもらいました。

難しく考えて混乱してもいけないので、「こんな風に話すといいよ」と伝えました。

➂着替えについて

「目が見えないから、お父さんに洋服を用意してもらって、裏表・前後を確認してもらわないと着替えられません。」

⑤服薬管理について

「お父さんに薬の数が合っているか数えてもらって、水を目の前に用意してもらって飲んでます。もし落としたら自分で探せないから拾ってもらってます。」

⑦爪切りについて

「前に自分で爪を切ろうとして怪我してからは、デイサービスでお風呂の後に切ってもらうようにしています。」

母は、「言えるかしら…」と少し不安そうだったので、「難しく考えないで、普段お父さんにやってもらってることをそのまま言えばいいんだよ」と話しました。

父にも同じ話をして、フォローをお願いしました。

「お母さんが言えなかったら、普段してあげていることをそのまま話してね」と。

著者がAIで作ったメモを電話で両親に伝えている様子。母は心配そうで、父は快諾している。

おわりに

私が帰省できないことをケアマネさんに伝えると、30分遅れで来てくださることになりました。

そして認定調査が終わった後、ケアマネさんがLINEで報告してくださいました。

足りないところはフォローしてくださったそうで、本当に感謝です。

調査のあと、母がちゃんと話せたか聞きたくて、父に電話してまた呼んでもらいました。

母なりにがんばって話せたようでした。

前回ケアマネさんに初めてお会いしたときに、限度額の範囲内で必要なサービスを追加してくださいました。

ケアマネとの初回面談で伝えること8つ。遠距離介護の家族が準備したメモ

それについて聞くと、

「看護師さんと歩く練習をしたり、家の中に手すりが増えて歩きやすくなったよ。これ全部あんたがやってくれたの? ありがとう。」

という言葉が返ってきました。

「ケアマネさんやみんなで考えてくれたんだよ。」と答えました。

人見知りの母が、拒否なくサービスを開始できたことに、まずは一安心です。

母が、看護師と手すりを使って歩行練習しているイラスト
今日お伝えしたかったこと

・認定調査で伝えるのは、どこが悪いかではなく、何ができなくて困っているか。
・その支援に、どのくらいの回数と時間がかかっているかを具体的に伝える。
・立ち会えなくても、伝えたいことを準備することはできる。

結果が出るのは、約1か月後。

どうなったか、次の記事で書きたいと思います😊

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この記事を書いた人

訪問介護14年目の介護福祉士。元サービス提供責任者。一人っ子として、片道10時間の距離で母を遠距離介護中。介護のために自分の人生をあきらめないための記録を書いています。

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